【近代日本画の美人画入門】有名画家3名をご紹介!上村松園・鏑木清方・伊藤深水

着物身近なアート

Twittewで「Fashion-Press」を見ていたら、「”日本画”ような唐草帯」という文字が。

「蔦(つた)模様」の帯の特集♪

日本画を学んだ後に、友禅の着物絵師として活躍した京都の職人によって描かれたそうです。

私は日本画を専攻していたので、着物絵師に憧れがあります。

なので、このような話題が大好きです。

最近は、浜辺美波さん主演の「私たちはどうかしている」でも、着物が話題になっていますね。

ドラマHPの「着物紹介&ギャラリー」のページでは、浜辺美波さんと横浜流星さんの着物ショットが満載。

本当に眼福です♪

そこで、今回は、日本画で「着物美人」を描いた作家について調べてみました!

特に近代の日本画で有名な作家を3名、ご紹介いたします。

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美人画の定義

日本画

近代日本画には、「美人画」というひとつのジャンルがあります。

日本画独特の領域ですが、肖像画や歴史画に属するものもあり、さらには「美人」という言葉の意味自体があいまいなので、「美人画」に正確な定義を与えることはとても困難です。

「女性美というごく一般的な、万人の感じる美しさを、もっとも時代的な、変化しやすい特殊な相において捉えたものが美人画と言ってよろしいでしょう」と、美術史家の河北倫明は定義しています。

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日本画で「美人画」を描いた作家3選

①上村松園

上村松園(うえむら しょうえん)

1875年(明治8年)4月23日 ~1949年(昭和24年)8月27日

京都下京生まれ。本名津禰(つね)。

はじめは京都府画学校にて学びましたが、学校の紛争によって退学、鈴木松年の私塾に通いました。

その後、竹内栖鳳などに師事し、美人画を描きます。

官展を中心に活躍し、優美で気品あふれる作風を確立。

生涯、女性の目を通して、着物姿の美しい女性を描き続けました。

昭和16年、帝国芸術会員、昭和19年帝室技芸員に任じられます。

美しい日本女性の文化を残しておきたい、という意思で、多くの傑作を残し、昭和23年には女性で初めて文化勲章を受章。

上村松園の言葉

松園の絵画への真摯な想いは、絵の念願を語る言葉に現れています。

「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」

「真・善・美の極致に達した本格的な美人画」

この文章を読んだ学生時代の私は、強い感銘を受けました!

代表作「序の舞」

昭和11年発表(1936)東京藝術大学大学美術館蔵 重要文化財

赤い着物を着た令嬢が、華やかに舞う姿。帯揚げの模様も、髪の毛の一本一本も、繊細に描かれています。半襟は菊の模様。品格が漂う有名な作品です。

その他の代表作 花がたみ、草紙洗小町、夕暮など

②鏑木清方

鏑木 清方(かぶらき きよかた)

1878年(明治11年)8月31日 ~1972年(昭和47年)3月2日

東京生まれ。本名久。

京都府立第二高等女学校に在学中、同校の図画教師であった千草掃雲に画才を認められ、大正三年、卒業と同時に菊池契月に入門。

明治から昭和にかけて、浮世絵、日本画、随筆の分野で活躍しました。

今回ご紹介している、有名な近代の日本画家「上村松園」、「伊藤深水」と並んで評価されることが多いです。

風景画を描くことはまれで、ほとんどが人物画。

美人画というよりは、明治の東京の様子をうつした「風俗画」と呼ばれる作品が多数。

代表作 「朝涼」(あさすず)

大正14年(1925) 絹本着色の作品。

第6回 帝国美術院美術展覧会政府主催の帝展に出品。

鏑木清方が制作に難航していたときの作品とは思えないほど、澄み切った空気の透明感のある作品です。

後に清方は、この作品を描いて「自分を取り戻した」と語りました。

まだ月が浮かぶ早朝に、長女と連れ立って歩くことを習慣としていて、この作品は生まれました。

稲田が続き、蓮の花が咲く風景は、天国のように清らかです。

私はこの作品が昔から好きです。

作品の背景に、親子の交流があるとは知りませんでした。

朝の綺麗な空気の中を父と娘で散歩するなんて、素敵な親子関係ですね。

③伊藤深水

伊藤深水(いとう しんすい)

1898年(明治31年)2月4日~1972年(昭和47年)5月8日

東京深川生まれ。本名一。

十四歳で鏑木清方に入門。大正四年、文展に初入選。

74歳で亡くなりました。

日本画だけではなく、浮世絵師、版画家としても活躍。

娘さんは、なんとタレントの朝丘雪路さん。

お孫さんは、女優の真由子さん。

華やかな芸能一家ですね。

歌川派浮世絵の系統を継いでいるので、浮世絵独特のやわらかい表現による美人画が有名です。

妻の好子をモデルに数々の大作を発表しました。

戦後は美人画のみならず、独自の題材で日本画も描きます。

作品は高評価で大人気。戦後には多くの作品が複製版画になり広まりました。

代表作「指」

初期に描かれた作品。絵のモデルは妻の好子。

結婚して3年目に描かれた作品です。

縁台に腰をかけて、じっと結婚指輪をながめている姿。

黒い着物(浴衣?)は透けている素材で、妖艶さと清楚さのバランスが絶妙です。

女性の指や腰のラインの美しさに品があり、その技術の高さの奥に、妻への深い愛が感じられます。

今の時代では、あまりみられない主題だと思います。

結婚指輪をじっと見つめる妖艶な和服の女性。

古風な幸せの象徴的な絵画ですね。

戦後の代表作 七夕祭、清方像、聞香など

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日本画の「着物姿の美人画」関連のおススメ書籍

●「もっと知りたい上村松園 生涯と作品」

(アート・ビギナーズ・コレクション)2007.2.28 加藤類子(著)

●「上村松園画集」 単行本(ソフトカバー) 2009.1.20 平野重光 (編集)

●「鏑木清方 清く潔くうるはしく」(ToBi selection)単行本 2014.9.24 宮崎徹(著)

●「鏑木清方随筆集 東京の四季」(岩波文庫)文庫 1987.8.17 鏑木清方(著)、山田肇 (編集)

●現代日本美人画全集〈第5巻〉伊東深水 (1979年) 大型本  古書 1979.1

●伊東深水展 (1978年)  古書 1978.1.1

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「着物姿の美人画」を描いた日本画家3選 まとめ

以上、日本を代表する3名の日本画家をご紹介しました。

気になった画家の方はいらっしゃいましたか?

もしもお気に入りの絵画が見つかったら、絵のポストカードなどを額にいれて飾るのがオススメです♪

昔の絵画は四季を大切にしているので、手軽に四季折々の美しい美術を取り入れることができます

学校の教育現場では、美術の時間が大幅に削減され、着物は衰退しつつあり、「日本画」という言葉も薄れつつあるという危機的な状況です。

文化芸術は、人の情緒を健やかにして、気品を持たせ、四季に目を向け、日本人としての誇りをもたらしてくれるものです。

そしてそれが海外からの評価も高め、日本の発展にもつながるのではないでしょうか。

もうすぐ自分の子どもが産まれたら、沢山の日本美術に触れられる環境にしたいと思います。

ぜひ美術館に足をお運びください♪

デートにもぴったりですよ。

すてきな休日になりますように…♬

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